「高卒でもエンジニア(プログラマー)になれるの?」
「大学を出たけど、未経験からプログラミングで仕事できる?」
「文系・理系って関係ある?」

プログラミングを学びたい人が、就職の段階でまず気にするのが「学歴の不安」です。

結論からいうと、
プログラミングは、高卒でも大卒でも仕事にできます。学歴よりスキルが圧倒的に重要です。

ただし、高卒の場合は 国家資格があると採用のときにプラス評価になる など、知っておくべきポイントもあります。

今回はそのあたりの「現実」と「戦略」を分かりやすく整理してお伝えします。

■ 結論:エンジニアの世界は学歴よりスキルが優先

エンジニア採用で最も重視されるのは、
実務スキル(=コードが書けるかどうか)

企業が見たいのは、

  • 作品(ポートフォリオ)
  • プログラムを理解しているか
  • 現場で戦力になるか

という部分で、学歴はあくまで補足的な要素です。

つまり、
高卒でも大卒でも、スキルさえあれば普通に仕事になります。

■ 高卒・大卒の違い(リアルな話)

◆ 高卒の場合

  • 新卒枠がやや少ない
  • 求人の一部は「高卒不可」もある
  • しかし スキル+資格があれば強力なアピールになる

ここで効いてくるのが

👉 ITパスポート(国家資格)
👉 基本情報技術者試験(国家資格)

これらを持っていると、

  • ITの基礎理解が伝わる
  • 学習意欲・継続力の証明になる
  • 企業側に安心感を与える
  • 書類選考が通りやすくなる

特に「高卒+基本情報技術者」はめちゃくちゃ強いです!

◆ 大卒の場合

  • 求人数が多い
  • 新卒カードが活きる
  • 文系でも全く問題ない
  • ただし未経験ならスキル面は高卒とほぼ同じ

つまり、
大卒=自動的に有利 ではなく、
結局は 作品・スキル勝負 です。

▪︎ なぜ学歴よりスキルが重視されるのか?

理由はシンプルです。

  1. コードは成果が明確(嘘がつけない)
  2. 短期間で実務レベルに育つ人が多い(成長速度が速い)
  3. IT業界・クリエーター業界は常に人材不足(即戦力が欲しい)
  4. ポートフォリオを見れば能力が分かる

企業は一般的に、特に大手有名企業などでは「学歴」を重視する場面もあります。
ただし IT人材を採用する企業においては、大学名よりも「その人が何をできるのか」を重視する傾向が非常に強い のが現実です。

もしが僕が企業の経営者だったとしても、
まず気になるのは「この人には何ができるのか?」という点ではないでしょうか。

もちろん、本人の価値観や考え方、会社との相性なども大切です。
しかし最終的には、
「どんな価値を生み出せるのか」
「どんなスキルを持っているのか」

が採用判断において最も重要なポイントになります。

そして、プログラミングの世界ではこの傾向が特に顕著です。
なぜなら、コードは「結果がすべて」であり、作品やアウトプットを見ることで実力を判断しやすいからです。

■ プログラミングが 仕事になる 理由(市場の現実)

  • 日本は2030年までに最大 79万人のIT人材不足 の予測
  • Webサービス・アプリ開発の拡大
  • DX(デジタルトランスフォーメーション)の急増
  • AI導入により、プログラミングの重要性はさらに上昇

つまり、学び始めた人から順にチャンスをつかめる状況 が続いています。

■ 未経験から仕事にする具体的なステップ(戦略)

ここからは、高卒・大卒どちらにも共通の「実務ルート」を書いてみました。

① Web基礎(HTML/CSS/JavaScript)を学ぶ

・・JavaScriptは特に需要が高く、初心者にも取り組みやすい言語です。

とはいえ、本屋さんで本を買って独学で進めようとすると、内容の難しさや専門用語の多さ、コード量の多さに戸惑ってしまい、途中で挫折してしまう人も少なくありません。

とくに 「まったくプログラミングに触れたことがない」 という人は、最初の壁が一番大きいものです。
だからこそ、基礎を丁寧に教えてくれる “プログラミング教室” から始めるのがおすすめです。
ひと口にプログラミング教室といってもさまざまですが、ここでは実際にコードを書きながら学ぶ教室 を指しています。
例:Crebitプログラミング教室

正しい順番で学べること、疑問点をその場で解決できること、理解の積み重ねがスムーズになること——
独学では得にくいメリットがたくさんあります。

② 小さなアプリを作ってみる(例)
  • おみくじアプリ(JavaScript)
  • APIを使った天気アプリ(JavaScript)
  • 電卓アプリ など(JavaScript)

そして、もし Unity(C#) に興味がある場合は、
ゲーム制作を通じてプログラミングを学べるため、作品の幅が一気に広がります。

  • 2Dアクションゲーム(Unity / C#)
    ・・ジャンプ・移動・当たり判定など、ゲームの基本が学べる
  • ターゲット射撃ゲーム(Unity / C#)
    ・・マウスやタップで的を撃つX秒間ゲーム
  • 脱出ゲームのプロトタイプ(Unity / C#)
    ・・簡単なギミックを組み合わせるだけでも作品として成り立つ

作品が増えるほど、採用のときに有利。

③ ポートフォリオサイトを作成
  • 作品一覧
  • 使用技術
  • 紹介文
  • GitHubリンク

これが採用の武器になります。

④ クラウドワークス等で小さく実績を作る

最初は簡単な案件でOK。
経験値がつくと就職(転職)の成功率が上がります。

⑤ 企業応募

ポートフォリオがあれば、選考で評価されやすいです。
ただし、応募するときには いくつか注意点があります。

特に気をつけたいのは、「未経験OK」「研修あり」 といった魅力的に見えるキャッチコピーだけで判断してしまうことです。
こうした言葉は一見安心感がありますが、実際には「やりたい仕事ではなかった」「成長につながらない業務だった」というケースも珍しくありません。

応募先を選ぶときの基準は、「自分が何をしたいか」 を最優先にすること。

そのうえで、
企業の求人内容と自分の希望が本当に合致しているかどうか、
しっかりと確認することが大切です。

応募の際の具体的な注意点については、以下の内容で解説しています。

■ 注意点:作品を作らず「未経験OK求人」に応募すると、希望の仕事につけない

ここで、実際に現場を経験してきた人間としてどうしても伝えておきたい大事な話があります。
世の中には「未経験OK」「IT人材募集」という求人が大手・中小問わずたくさん存在します。

面談後、即採用されるケースがほとんどで、「未経験でも採用してくれるじゃん」「IT人材が不足しているんだな」と考えてしまいがちです。
しかし、その多くはプログラマーとして採用されるわけではありません。

具体的には、

  • プログラムのバグをひたすら探すだけ
  • システムが正常に動いているかを監視するだけ
  • 指示書通りにテストを繰り返すだけ

こういった「作らない側」の仕事となる場合が多く、
乱暴に言えば 「雑用係」 のようなポジションにされるケースがほとんどです。

(これは僕自身も強く実感した経験です。)

もちろん、どんな仕事にも価値があります。
しかし多くの人が望んでいるのは、

「自分でプログラムを書きたい」
「ものづくりに関わりたい」
「エンジニアとして成長したい」

という道ですよね。

もしそうであるなら、
作品を作り、スキルを身につけるという努力は絶対に必要です。

楽して手に入るものは存在しません。
逆に言えば、スキルさえ身につければ、学歴の壁は簡単に飛び越えられますし、その後の人生設計にも大きな自由が生まれます。


■ 高卒の場合はプラスαで「資格」を持つと強い

特におすすめはこの2つです。

○ ITパスポート(国家資格)

  • もっともコスパがいい
  • 合格率は50%程度
  • 未経験者の場合、少なくとも3ヶ月以上の勉強は必要
  • 高卒の信頼度UPに効果的
  • 「ITの基礎知識あり」が証明できる

◎ 基本情報技術者試験(国家資格)

  • 未経験者の場合、少なくとも6ヶ月くらいの勉強は必要
    ただしITパスポートの知識を保有し、かつ実際作品を作って、配列等の基本文法を理解をしていれば1〜2ヶ月くらいでも十分合格可能
  • 合格率は40%程度
  • アルゴリズム理解・IT基礎が深まる
  • 応募書類が強くなる

高卒 ×(スキル+資格) は、採用で非常に戦いやすくなる組み合わせです。


■ よくある質問(Q&A)

Q:文系でも大丈夫?
A:まったく問題ありません。

Q:数学はどのくらい必要?
A:数学はそれほど必要ないが、数字に強い人が有利です。
  とはいえ、基本的には小学校〜中学校レベルでOK。

Q:資格だけでエンジニアになれる?
A:一般的にはなれません。作品が必要です。
 →「作品+資格」が最強。

■ まとめ:学歴より行動。小さな一歩が未来を変える

  • プログラミングの世界では学歴より“スキル”が評価される
  • 高卒でも大卒でも仕事になる
  • 高卒の場合は資格を持つとさらに有利
  • 最重要なのは、作品(ポートフォリオ)
  • 今から始めた人が一番チャンスをつかむ

「自分にもできるかな…」と感じている方こそ、まずは1行のコードを書いてみることが大事です。

■ 最後に

Crebitプログラミング教室では、
実際の開発現場で使われているコードや考え方を重視して作成したテキストを元に、ただ知識を覚えるだけではなく、実際に手を動かしながら理解を深めるレッスン です。

✔ JavaScriptを使って小さなゲームやミニアプリを作成
✔コードの書き方・考え方の「なぜ?」まで丁寧に解説
✔つまずきやすいポイントを一緒に乗り越えられるようサポート

最終的には、
「基礎をしっかり固めて、自分の力で独学を続けられる力をつけること」 が目標です。

時には悩んだり、立ち止まったりすることもあると思います。
それもプログラミングを習得する上で大切なことです。

一歩ずつ前へ進めるよう、全力でサポートしていきます。

興味をお持ちいただけましたら、無料相談会へのご参加もお気軽にご検討くださいね。