情報Ⅰは、高校での選択必修科目「社会と情報」と「情報の科学」が統合された科目で、「情報デザイン」「プログラミング」「データの活用」などを学びます。
2025年からは大学入学共通テストにも「情報」が導入されていて、ますます注目されています。
今回は、情報Ⅰの教科書について興味深い論文があったので、その内容をご紹介します。

教科書におけるプログラミング分野の比較
表:情報Ⅰの教科書におけるプログラミング分野の比較

教科書によって、学ぶ言語や内容が異なっていることがわかります。
中には、異なるデータ型の結合や論理演算子について解説していない教科書もあります。
・異なるデータ型の結合(JavaScriptの場合は+で文字列をつなげられます)
let name = “くれび”;
”こんにちは” + name + ”さん!”;
・論理演算子
AND:&&
OR : ||
NOT: !
プログラミング言語の特徴と用途
情報Ⅰで学ぶ言語について、それぞれ簡単に解説します。
Python
特徴
・文法がシンプルで読みやすい。
・高度なプログラミングも可能。
・豊富なライブラリ(機械学習、データ分析、Web開発など)が揃っている。
用途
・データ分析・機械学習
・Web開発
・自動化スクリプト作成
・GUIアプリやゲーム作成
JavaScript
特徴
・Webブラウザ上で動作する言語。
・Webページを動的に操作するのに必須。
・最近はサーバー側(Node.js)でも使えるようになった。
用途
・Webサイトのインタラクティブ機能(クリックで画像が変わるなど)
・Webアプリケーション開発
・ゲームやスマホアプリの開発(Webベース)
CrebitではJavaScriptを題材にしてプログラミングを教えていますよ!
VBA
特徴
・Microsoft Office(Excel、Wordなど)で使えるマクロ言語。
・Excel操作を自動化したり、業務効率化に強い。
用途
・Excelでのデータ処理・自動化
・WordやOutlookでの書類・メール自動化
・簡単な社内ツール作成
Scratch
特徴
・子ども向けに作られたプログラミング環境。
・ブロックを組み合わせるだけでプログラムを作れる。
・コードの文法を覚える必要がほとんどない。
用途
・プログラミング学習の入門
・簡単なアニメーションやゲーム作成
・考え方の学習(論理的思考、順序立てなど)
まとめ
今回紹介した論文は2022年のものですが、いまや高校生もプログラミング学習が必須となっています。
教科書によって学習する内容は違えど、プログラミング学習の必要性がわかりました。
今後もCrebitでは、プログラミング教育に関する情報も発信していきたいと思います!
CrebitではJavaScriptを題材に、わかりやすく楽しめるプログラミングのレッスンを行っています。
興味をお持ちいただけましたら、無料相談会へのご参加もお気軽にご検討くださいね。
引用文献:
情報I の教科書におけるプログラミング分野の比較と考察 井手広康著
情報処理学会論文誌 教育とコンピュータ Vol.8 No.3 8-18(Oct.2022)
