シンギュラリティは本当に来るの?の記事で、「収穫加速の法則」を書きました。
収穫加速の法則とは、技術的な進歩が進めば進むほど、次の進歩までの期間がどんどん短くなるという考え方をいいます。

つまり、成長は直線ではなく
指数関数(ぐんぐん加速するカーブ) を描くということ。

実はこれ、プログラミング学習の成長のしかたともよく似ています。

🟦 最初は伸びがゆっくり

プログラミングの勉強を始めたばかりの頃って、「全然わからない…」「できる気がしない…」
という時間が長いものです。

本を読んだり、Webの情報を見たり、学校や動画で教えてもらっても、すぐには「作品」を作れません。
まさに 「伸び代ゼロに思える時期」 です。

でも、これが実はものすごく大事な土台づくりになっています。

🟩 しかしある瞬間から一気に伸び始める

少しコードが理解できるようになり、自分の手で何かが動くと、小さな「達成感」を感じます。

  • 「あ、動いた!」
  • 「自分でもゲームっぽいの作れた!」
  • 「これもっと改善できるかも」

こういう 小さな成功体験 が、次の学習への燃料になります。

すると、

「次もやってみよう」
「次はもっといいものを作ってみたい!」

という気持ちが自然と湧き、成長のスピードがどんどん加速していくのです。

まさに 収穫加速の法則と同じ構造 がそこにあります。

🟧 本や読書の習慣も同じサイクル

読書が好きな人を思い浮かべてみてください。

毎日本を読めるのは、
「読まなきゃいけないから」ではなく、
読むこと自体が楽しいからこそ続けられる。

  • 読んだ
    → 楽しい
    → もっと読みたい
    → 気づいたら知識が増えている

このサイクルが自然に回っています。

プログラミングも全く同じで、
小さくても「できた!」「楽しい!」が積み重なることで、
学習は勝手に加速していきます。

🟥 勉強も、指数関数的に伸びる瞬間がある

大学受験でもよくある話です。

直前期に急に伸びて、
超難関大学に合格してしまう人がいます。

これは決して「急に頭がよくなった」わけではなく、
それまでの基礎が繋がり、理解が連鎖反応のように広がる 指数関数的な成長 が起きた可能性が高いと思います。

テレビドラマ「ドラゴン桜」を見たことがある人なら、この「急激な成長」がどういうものかピンとくると思います。受験直前、主人公たちの理解が一気につながり、まるで点と点が線になったように成績がスルスル伸びていき、最終的に東大合格を掴むシーンがあります。

まさにあれこそが、
理解の“粒”が一気に線でつながる瞬間です。

学習はいつも一定速度で伸びるわけではなく、積み重ねた知識がある地点で連鎖反応のように結びつき、
そこから成長カーブが一気に急角度になるのです。

🌱 収穫加速の法則は<才能>ではなく<仕組み>

大事なのは、
成長が遅い序盤で「自分には向いてない」と思わないことです。

プログラミングでも勉強でも読書でも、
加速するまでの「助走期間」は長いのが普通です。

でも、

  • 小さく進む
  • 小さく達成する
  • 小さく嬉しくなる

このサイクルが回り出すと、
成長は必ず 指数関数的に加速 します。

そしてその加速は、才能ではなく構造(仕組み) です。