今年の世の中を反映した言葉を選ぶ「2025 T&D保険グループ 新語・流行語大賞」のトップテンが発表されました。
年間大賞には、高市早苗首相が自民党総裁選で勝利した直後に語った、
「働いて働いて働いて働いて働いてまいります/女性首相」
が選ばれました。
この言葉、おそらく感じ方は人それぞれだと思います。
- とても厳しい労働環境で働く人にとっては、耳が痛い言葉。
- 一方で、ゆるい環境で働いている人にとっても、胸がチクリとする言葉。
僕自身にとっては、「励みになる言葉」であり、そして「自分への戒め」として受け取った言葉でもあります。
○ 働き方改革の時代に生まれた「誤解」
近年、いわゆる「働き方改革」が浸透し、
2019年4月から順次施行された働き方改革関連法によって、以下のような基準が整えられました。
- 残業は 月45時間・年360時間が上限
- 年5日は有給を取得することが必須
- 長時間労働の是正
- 多様な働き方の実現
- 雇用形態に関わらない公正な待遇の確保
そしてよくセットで言われるのが、
「生産性を高めましょう」
という言葉。
これだけを聞くと、
「働き過ぎは良くありません、しっかり休みもとりましょう!」
「効率的に仕事しなさい」
と受け取られてしまいがちですが、生産性を高めるって何?と思った人もいるのではないでしょうか。
正直、僕自身もそう感じていました。
○「働いて働いて働いて…」の本当の意味
高市さんの「働いて働いて…」という言葉を耳にするたびに、
本当の意味はそこではないのでは?と強く感じるようになりました。
彼女の言葉は、単に「いっぱい働こう」と言っているのではなく、
「自分にはやりたいことが山ほどある」という前向きな姿勢を伝えているように思えます。
決して、生産性を上げることだけを目的にした話ではありません。
そしてこれは、誰かに強制されるものではなく、本来は自分の意志で取り組むことだと思っています。
この考え方は、プログラミングに限らず、多くの物事にも当てはまるはずです。
もし僕が「ラクな方へ流れよう」としてしまった時は、
意識的に気持ちを奮い立たせて、前へ踏み出すようにしています。
○ 最後に
もちろん、「働きすぎ」は良くありません。
それは大前提です。
しかし、
「働いて働いて働いて…」という言葉を、
前向きに生きるためのエネルギー として捉えてみるのも悪くない
そんなふうに思った2025年でした。
自戒も込めて、
明日も、できる範囲で前に進んでいこうと思います。
