さて、突然ですが質問です。
JavaScriptを勉強し始めたみなさん、普段どのように変数名を付けていますか?

変数には自由に名前を付けることができます。
ですが実は、いくつかのルールや「おすすめの書き方」があるのをご存知でしょうか?

今回はその中でも、配列を代入する変数名について解説します。

「なんとなく」で付けてしまいがちな部分ですが、
ちょっと意識するだけでコードはぐっと読みやすくなります。

かゆいところに手が届くような、
でもぜひ知っておいてほしいポイントをまとめていきます。

なぜ「配列は複数形」がすすめられるの?

JavaScriptでは、配列は「複数の値」をまとめて扱うための仕組みです。

let users = ["Taro", "Hanako", "Funio"];

この users には、複数の user が入っています。
では、こう書いてあったらどうでしょう?

let user = ["Taro", "Hanako", "Funio"];

文法的には間違いではありません。
ですが、「userなのに3人いる…?」と少し違和感がありますよね。

ここがポイントです。

👉 中身が複数なら、名前も複数形にする

これが基本的な考え方です。

では「array」は複数形にするの?

ここで、こんな疑問を持つ人もいるかもしれません。

入門書や解説記事を読んでいたとき、arrayという変数名をよく見かけるのですが、arraysと複数形にしないのはどうして?

答えはこうです。

・ 「配列だからといって必ず複数形にする」わけではない
・ 「中身が複数だから複数形にする

array は「配列というデータ構造そのもの」を表す単語です。

let array = [1, 2, 3];

これはもちろん文法的に正しい書き方です。

実際、入門書や解説記事では、

  • 配列という概念を説明するとき
  • シンプルなサンプルコードを書くとき

array という名前がよく使われます。
ですので、「arrayという名前は使ってはいけない」というわけではありません。

問題は「具体性」

大切なのは「良い・悪い」ではなく、具体的かどうかです。

const array = [1, 2, 3];

このコードを見たとき、

  • 何の配列なのか?
  • 数値なのか、ユーザーなのか、商品なのか?

が分かりません。

学習用のサンプルとしてはまったく問題ありません。
しかし実際のアプリ開発では、もう少し具体的な名前の方が読みやすくなります。

だから「arrays」にする話ではない

ここで大事なのは、

「arrayをarraysにすれば正解」という話ではないということです。

そうではなく、

const numbers = [1, 2, 3];

のように、中身を表す名前にすることが大切なのです。

何でもかんでも「s」を付ければいいわけではない

「配列は複数形」と聞くと、とりあえず s を付けたくなるかもしれません。

でも英語には例外があります。

const data = [];
const information = [];
const news = [];
  • data
  • information
  • news

これらは通常そのまま使います。
datasinformations にはしません。

ループとの対応も意識しよう

users.forEach(user => {
console.log(user);
});
  • users → 配列(複数)
  • user → 1つの要素(単数)

この対応関係が自然だと、とても読みやすいコードになります。

まとめ

「配列は複数形にする」というのは、とても良い習慣です。

ですが、それは絶対ルールではありません。

大切なのは、

  • 型ではなく意味で名前を付けること
  • 中身が複数なら複数形にすること
  • 無理に s を付けないこと
  • 読んだ人が自然に理解できること

変数名は、未来の自分やチームの仲間へのメッセージです。
ほんの少し意識するだけで、あなたのコードはぐっと読みやすくなります。

ぜひ、「意味が伝わる配列名」を意識してみましょう。